2020年はコロナウイルスの影響で生活様式がガラリと変わってしまい、今まで当たり前に行われてきた行事や大きなイベントが開催中止を余儀なくされています。年始以降も不安定な社会情勢の中で過ごしていくことが予想される場合、「年賀状はどんなことを書けばいいの?」「適した絵柄は?」という疑問が出てくると思います。そこで、コロナ禍や、自然災害など不幸な出来事が起こった年に適した年賀状についてご紹介します。
「謹賀新年」は書いてもいい?
「謹賀新年」は新年を祝う挨拶の文言です。そのため、自然災害など不幸なことがあっても新年を祝う言葉として書いても大丈夫です。 「無事に新年を迎えられて」という意味は特にないので、同じ意味の「あけましておめでとうございます」も同様、書いても問題ありません。
2行目に書く文章が重要
2行目とは「あけましておめでとう」の次の文です。例年なら「去年はお世話になりました」と「昨年はひとかたならぬご愛顧をいただき」という言葉が続くのが一般的ですが、2021年に限ってはコロナウイルスの影響で安否を伺う言葉や、大変な時期を過ごしたこと、またはこの苦しい時期を乗り切った励ましの言葉などにするのがベストです。
例えば、
- 昨年は大変な年となってしまい、不安な状況は未だ解消されていませんが、くれぐれもお体には気をつけてお過ごし下さい
- 「すっかりご無沙汰しておりますが、お元気にしていますか?
- 昨年は自粛ムードでお会いできず、とても残念に思っております
- 昨年の非常事態によりまだまだ気が抜けない状況ですが、お互い頑張りましょう
- 昨年は大変な年となりましたが、お互い無事に新年を迎えられたことを嬉しく思っています
- 昨年は予期せぬ災害で、さぞかし不安になられたこと心中お察しします
不安な時期を乗り越え、こうして新年を迎えられてホッとしております」 親しい友人やもっと軽い感じであれば、「元気にしていますか?」「こちらは お元気です」「収束したら、ゆっくり会いましょう」など、フランクな感じでもOKです。
不安定な時期に適した最後の文章とは?
例年であれば最後の文章には「本年もどうぞよろしくお願いします」と締めくくるのが一般的です。しかし、不安な状況の中で最後の文章としてふさわしいのは、どんな言葉なのでしょうか。
今年もお仕事などでお世話になる方は上記のとおりでも構わないですが、会う予定のない方に関しては少し工夫しても良いのではないかと思います。
- まだまだ緊張する本年となりますが、お互い健康で過ごしましょう
- 今年はどこかで会えることを願っています
- 次会うときまで、お互い元気でいましょう
- 今年もお互い健康に気をつけながら、良い一年となるよう祈っております
- こんなご時世ではありますが、本年もよろしくお願いいたします
というように、今年の状況を踏まえた上で締めくくることで、気遣いのある文章になります。前述のように、年賀状を送る相手の方がもっと近しい関係性で あれば、「元気でね」「またゆっくり会おうね」など、軽い言葉で終えても問題ありません。
不幸な出来事の年に適した年賀状デザインとは?
年賀状デザインの絵柄で多いのはその年の干支ですが、その他にも多彩なデザインが毎年リリースされて、選ぶのが楽しいですよね。しかし、不幸な出来事が起こった年には、どんなデザインを選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな事態にも対応できるデザインをご紹介します。
送る相手の好きそうなものを意識する
不幸な出来事があった年になった時の年賀状は、相手の気持ちを察して、相手の好きな色や好きそうな柄をチョイスすると、もらった時に嬉しいと思います。好きな色や好きなものがわからない場合は、明るいトーンの色のデザインがおすすめです。
原色でまとめるときつい印象にも取られるので、ペールトーンやニュアンスカラーで柔らかい雰囲気がほっこりします。モノトーンやシックなプリントにしてしまうと、暗い気持ちになってしまうかもしれません。同様に、相手の気持ちを察して、文字だけやシンプルな印象になってしまうのは逆効果です。悲しいことがあったからこそ、明るい雰囲気で新しい年を迎えてもらえるように年賀状も明るいデザインを選ぶのがおすすめです。
- 人や干支が笑っているもの
- 縁起物のイラスト
- 夕陽よりも朝日
労いや励ましの一言が入ったプリント
労いや励ましの言葉が入った年賀状デザインも今年はリリースされています。
例えば、
- 今年もみんなで乗り越えよう
- MY HERT IS WITH YOU
- SEE YOU SOON
- 明るい未来を願って…
などなど、パッと見て明るくなるような言葉がおすすめです。 親しい人から労いの言葉や励ましの言葉があると心強く感じますよね。 ぜひ、年賀状では相手の気持ちをHAPPYにさせる一言が入ったプリントを選んでみてはいかがでしょうか。
一目見て気持ちが明るくなるデザイン
干支のデザインでもシンプルで良いですが、できれば、自粛期間や被災で気持 ちが沈んでいる人も多い中で新年を迎えることもあるかもしれません。送る相手に対して気持ちが明るくなるようなデザインにしたい場合は、一目見ただけでわかるようなデザインがおすすめ!
例えば、太陽、花、地球など自然に関連するものです。特に、花では「幸せを 呼ぶ花」に限定すると素敵です。また、友人に送る年賀状では、写真をプリントして送る人もたくさんいますが、今年はどこにも出かけられない状況や写真屋さんなどで撮影することも難しくなっている中で、送る相手の方と以前一緒に撮った写真や自宅で家族と撮った写真などをプリントして送り、元気に過ごしていることを伝えるのもいいですね。
まとめ
どんな年でも、年賀状は例年どおり送りたいという人も多いはず。明るい未来ある言葉や励ましの言葉を添えて、もらった人が元気になる年賀状を送ってみましょう!