年賀状の発行枚数って年間どれくらいかご存知ですか?実は、2019年では23億枚以上発行されています。とても多いですよね。それを考えると、発送枚数も数日の間にものすごい数が配達されると考えられます。そうなると、きっと間違って届くこともあるでしょう。
では、間違った宛名で年賀状が届いた場合、どうすればよいのでしょうか。郵便局へ持って行けば良いのでしょうか?そのまま投函できるの?どの対処法がよいのか、ご紹介していきます。
間違った宛名で年賀状が届くことってあるの?
もちろんあります。年賀状はすべて人の手で仕分けや配送作業を行うので、同姓同名の住所違い、番地間違いなど様々な間違った宛名で届く場合があります。間違って届いた年賀状はすぐに対応しなければ、もともと届ける予定だった人の元へ遅れて届いてしまう可能性もあります。間違った宛名で年賀状が届いた場合は、その日のうちかまたは次の日までには対応するのがベストです。
間違った宛名で届いた年賀状はどう対処する?
では、間違った宛名で届いた年賀状はどう対処すればよいのでしょうか。郵便法によると、以下の対応が勧められています。
● 直接郵便局に持って行き、誤配であることを伝えて差戻す
● 間違って届いた年賀状に付箋などに誤配の旨を書いて、投函する(付箋などは剥がれないようにしっかりと貼る)
● 郵便局のお客様サービスセンターに問い合わせる
● 郵便局に電話して誤配の旨を伝え回収に来てもらうこのどれかで対応しなければなりません
間違ったハガキを正しく対処しない場合は罪になる?
実は、誤配があった場合、前述の郵便法に従わなければ、「信書隠匿罪」とい う罪になる可能性があると言われています。以下、郵便法第42条の法律内容です。
(誤配達郵便物の処理)郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱に差し入れ、又はその旨を会社に通知しなければならない。
間違って届いた年賀状の文面を読んでしまったら罪になる?
年賀状やハガキは封書ではないので、裏を見ればすぐにどんな文面が書いてあるか丸わかりです。年賀状に手書きでプライベートなことなどを書いていた場合、誤配と知らず読んでしまう事もあるでしょう。ちょっと罪悪感を感じながらも、他人といえども気になって読んでしまうこともありますよね。では、間違って届いた年賀状の文面を読むと罪になるのでしょうか?他人の年賀状の文面を読んだからといって罪になるようなことはないようです。
ちょっと安心しますね。しかし、いくら罪に問われないからといって何でもかんでも読むのは考えもの。封書で間違って届いた場合などは、「信書開封罪」というのが適用される可能性があると言われているので、気をつけましょう。まさかこんな法律があったなんて驚きですよね。
年賀はがきは種別として「信書」になるので、このような罪になるようです。新年早々間違って届いたら、再度投函するなんてちょっとめんどう…と思う人もいると思いますが、そのまま放置したり、捨ててしまうことのないように注意しましょう。
ちなみに間違った年賀状を放置して捨ててしまった場合、他人のハガキということで器物損壊の罪や遺失物横領罪に問われる可能性があると言われています。「間違って届けたのは局員さんなのに、なぜ自分が…」と疑問に思う人も多いでしょう。しかし、これは残念ながら通用しないと覚えておきましょう。間違って届いた年賀状は、郵便法に従って対処するのがマストということになります。
誤配の年賀状は相手に知らされる?
「年賀状が届くはずなのに届かない」「元旦には届くと言っていた友達からの年賀状が届かない」といった経験をした人はいませんか?
もしかしたら配達員の誤配によって遅れているかもしれません。年賀状は基本的に12/25までに出せば元旦に届く仕組みになっているので、必ず元旦に届くと言っていた年賀状が届かないと不安になりますよね。
もしも、配達員の誤配により年賀状のお届けが遅れた場合は、配達員からその間に誤配があったことは知らされないようです。
年賀状を送った人からすれば、期間内に出したにもかかわらず遅れて届いたことは知らないままになってしまいます。誤配をしてしまったことを出した相手に伝えないのは、ちょっと悲しい気もしますが…もちろん年賀状を受け取った人は、「元旦に届くと言っていたのに」「遅れて届いたのはなぜ?」とモヤモヤした気持ちになることもあるでしょう。そんな時は相手の方に「遅れて届いたよ」と正直に言うのも一つです。なぜ遅れて届いたのかはっきりさせることで原因がどこにあるのか解明します。
相手の方が期間内に出しているのであれば、配達員の誤配である可能性が高いので、お客様センターに問い合わせて聞いてみましょう。お互いモヤモヤしたまま年賀状でトラブルは避けたいですよね。
まとめ
年賀状が間違った宛名で届いた場合は、即座に対応するということがわかりました。元旦以降に出していない人に年賀状を出すこともあるかと思うので、その際に一緒にポストに投函するといいかもしれませんね。