出して楽しく、もらってうれしい年賀状。
新年を迎えると、「年賀状が届いていないかな?」と確認しに行くことも楽しみのひとつですよね。そんな年賀状ですが、表面の住所の記載の下に「数字の羅列」があることを知っていますか?
ご存知の方も多いでしょう、これは「お年玉くじ」と呼ばれるものなんです。認知度も高く人気のあるお年玉くじですが、もっと詳しく内容を知ることで、さらに年賀状を楽しむことができます。
今回は年賀状のお年玉くじについて、
について解説していきます。お年玉くじについてご存じの方も、知らなかったという方もぜひ最後までご覧ください。
お年玉くじの概要
「そもそもお年玉くじって何だろう」、まずはそこから始めましょう。
お手元に年賀状がある場合には、ぜひ表面(住所が書いてある面)をご覧ください。住所の下に「○○組○○」といった数字の記載があることを確認していただけるかと思いますが、こちらがお年玉くじの番号になります。宝くじと同じで、運営側が発表する番号と一致することで当選するというものです。
お年玉くじは、日本郵便株式会社が運営しているもので、その歴史はなんと1949年(昭和24年)から始まっています。「年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息も分かり、打ちひしがれた気分から立ち直るきっかけにもなる」と考え、導入されたものですが、導入に関しては「国民が困窮している時代に、送った相手に賞品が当たるなどと、のんびりしたことを言っていられる状態ではない」との反対意見も多く、導入には紆余曲折がありました。しかし、導入後は多くの国民に喜ばれ、現代のように浸透するまでに至りました。
お年玉くじは、1等から3等まで用意されており、それぞれ豪華な賞品が用意されています(2020年8月現在)。なんと今年は特賞として、東京オリンピックの競技観戦チケットも用意されています。くじの対象は、すべての当たりくじ付きの年賀状ですので、誰にも平等にチャンスが用意されているのも、魅力のひとつといえるでしょう。
年賀状が用意できず、通常の官製はがきで送るときにはお年玉付きの切手があるため、そちらを利用することもオススメです。
当選するとどうなる?
お年玉くじの当選発表は、郵便局内や新聞紙の紙面に掲載され、発表されます。2020年は1月19日が当選番号発表でした。豪華な賞品が当たるお年玉くじですが、「番号を確認していない」「確認を忘れていた」という方も多く、引き換えずに終わってしまう場合もあるようです。当たる、当たらないに限らず、新年の運試しとして確認するのも良いでしょう。
お年玉くじに当選すると、さまざまな賞品が用意されています。商品の内容は、その年ごとにより変動することがありますが、基本的には1等から3等までの用意があります。
2020年の場合には、
《特等》
・東京2020オリンピック 開会式または閉会式ペアチケット
・東京2020オリンピック 競技観戦ペアチケット
《1等》
・選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」(31万円分)
・お年玉30万円(現金)
《2等》
・ふるさと小包等
《3等》
・お年玉切手シート
となっています。
今回は「特等」として、東京2020オリンピックのチケットが用意されていることが、目玉となっています(新型コロナウイルス感染症により、対応は未定)。
当選本数は、
- 特賞(開会式または閉会式):各2本ずつ
- 特賞(競技観戦チケット):187本
- 1等:100万本に1本
- 2等:1万本に1本
- 3等:100本に3本
となっており、当選した場合にはとても幸運といえるのではないでしょうか。こうしたワクワク感を楽しむことができるのも、年賀状の楽しみのひとつですね。
交換期限
お年玉くじの交換期限は、その年ごとに違っており、2020年の場合には10月20日となっています。「まだまだ時間があるからいいか」と後回しにしていると、そのまま忘れてしまったり、思い出したころには期限が過ぎていて後悔したりすることがあるので、早めに交換しましょう。
お年玉くじに当選していたら、最寄りの郵便局に当選したはがきを持っていくことで、交換してもらうことができます。その際には、本人確認ができるものを持っていくことを忘れずに。
なぜならお年玉くじを景品と交換できるのは、当選者本人のみとされているからです。本人確認書類は、運転免許証や健康保険証などで問題ありません。ご家族の方が当選した場合、同居しているのであれば、代理で受け取ることも可能です。
もし会社宛ての年賀状が当選した場合には、会社の関係者とわかるもの、たとえば健康保険証や登記簿謄本、名刺などを持っていくことが必要です。
まとめ
年賀状は新年のあいさつとしてはもちろんのこと、お年玉くじを楽しんでもらうこともできます。新年のあいさつとともに、お年玉くじでワクワクをお送りするというのも素敵なあいさつではないでしょうか。
お年玉くじ付き年賀状は例年11月1日からの販売開始となっています。今回の記事を参考に、これまで以上に年賀状を楽しみましょう。